グリーン、ゴー!

”了解したからその方針でいく”


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ガクブル島旅日記その12

し、見事に容疑者は絞れましたな。その不届き者のところへ早速行こうじゃありませんか」
執行人Herdirは拷問でテンションが上がったのか、ニタニタ笑いながら眼下に広がる街を見下ろす。

うーん…気が進まない。

そんなことを考えていると、Herdirが何やら気がついたようだ。

「と…言いたいところですが…。尋問官殿はMania領にも用があるのでは?」

そうだった。私はDementiaだけではなく、Maniaの領域についても知っておかなくてはならない。
だがしかし、陰謀の全容はまだわからないが計画されている事も事実。こちらも放っておくわけには…。

私の考えを見透かしたように、Herdirは言った。
「なぁに、私の予想では陰謀計画はまだまだ不完全、今日明日で実行されるような完成度ではないでしょうな。
 それに、まず向こうの領主の事を理解しておいて欲しいのですよ。いずれこちらで役立てるためにね」
Herdirは意味深な事を呟いた。

それでも私が難色を示していると、Herdirは何か思いついたようだ。
「ふむ…ではSyl様の護衛として、尋問官殿の連れている狼殿を就けては如何ですかな?」

「わんこを?」
あのパラノイアおばさんの傍に置いておくのは正直嫌だが…。黙って話を聞くことにした。

Herdirは続ける。
「ええ。そもそもSyl様の不安は周りの者への不信感から生じております。
 それでも、シェオゴラス様の遣いである尋問官殿には信用をおいておられるようです。
 そのお仲間である狼殿なら信頼を得ることも容易でしょう。護衛の任はぴったりと言うわけですな。
 それに、先程から少しお腹を空かせているのはありませんか?我々なら新鮮な獣肉を用意できますよ」

その言葉に、わんこがまずピクリと反応する。
そうなのだ。ここに着いてから、わんこには大した物を食べさせてあげれていないのだ。
王都についたら大好きな牛肉でも…と思っていたが、街では手に入らなかった。なぜなら、ここに牛はいないからだ。
わんこの休憩がてら、宮殿で預かってもらうのもいいかもしれない。ついでに護衛だ。
「わかりました。わんこを少し休ませてあげたいので、それも兼ねてSyl様のお傍につけてください」

Herdirはうなずいた。

私はしゃがみこんでわんこの頭をなでた。
「わんこ、今日はありがと。もうちょっと頑張ったらごほうび貰えるからね」
わんこは一瞬淋しそうな表情になったが、すぐに意図を理解してくれた。本当に賢い子だ。

HerdirとわんこがSyl宮殿に戻るのを見届けると、私は改めてシェオゴラスの城を見上げてみた。 
Oblivion 2008-04-04 02-42-43-07

魔王城…というには少し語弊があるか。シェオゴラスは、狂気の王子であって魔王ではない。
そのシェオゴラスを中心に、躁と鬱を分けた領域がManiaとDementiaである。






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欝の領域、Dementiaを守るのは自らをDark Seducerと呼称するガードたち。
彼女たちは抑揚の無い、感情を押し殺したような話し方をする。




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対して躁の領域、Maniaの警備にあたるのがGolden Saint。
全身を金ぴか装備で固め、高圧的で常に人を見下したような態度をとる。
用があるのは、こちらManiaの領主様。

私は適当に挨拶をし、宮殿の扉に手をかけた。







Oblivion 2008-04-04 02-47-11-01

「あぁぁ、君だねぇ。君だぁ。私がどれだけ君を待っていたか、君には想像できないだろうねぇぇ」

…このヘラクレスオオカブトのような兜をしたおっさんが、Mania領主のThadonである。

「お初にお目にかかります、Thadon様。このたびは…」
昔、教科書に乗っていた言葉を思い出しながら発した私の言葉はそこで切らされた。

「あーあーあーあー、話は聞いているよぉ。わかってるともぉ。そして君はここにいるべきじゃないんだよねぇ。
 君には行くべきところがある、そうだろうぅ?ここよりもずっとずっと遠くにねぇ」

…遠まわしに、『失せろ』と言われているのかと思ったが、そうではないらしい。

急に、Thadonは大きな声をだした。
「Chalice of Reversalだ!Chalice(聖餐杯)だよ!Chaliceが君を待っているんだ!
 …うぅーん、ここで言う『君』というのはぁ、もちろん『私』も指しているわけですねぇ。
 そう、君がChaliceを手に入れ、私がそれを手にするというわけですねぇ」

なんなんだろう、この人は…。やはり、まだこの島の住人に慣れない…。
「えーっと…つまり、そのChaliceをとってくればいいのですね?どこにあるのですか?」

「Chaliceを知らないと?なぁるほどねぇ、どうやら君は、変わっているようですねぇ。
 あれは私の大好きな玩具。Felldewをなめ、Chaliceの浄化を浴びる。
 そうすることでぇ、えぇ世界はとても色鮮やかだということをぉ、認識するわけですねぇ」

質問の答えにはなっていない気がするうえに、また新しい単語がでてきた。
「Felldew…?」

「そう、美しい緑色の情熱。私をぉ、とてもとても楽しくしてくれるスウィートなジャム…」

そこまで言って、またしてもThadonの表情が変わった。





Oblivion 2008-04-04 02-47-31-96

「だから!Chaliceが必要なんだ!Felldewのために!私のために!あの女め!」

…どうやら、聖杯やら緑のジャムやらにはひどく熱心なご様子。あの女、って誰だろう。

Thadonが続ける。
「私たちはぁ、そう反発するが故に惹かれ合う。彼女は、えぇ存分に楽しんだでしょうねぇ。
 それはもう、夢中になるくらいにねぇ。ヒヒヒ…」

下品な笑いだ。私は寒気がした。
そんな私には目もくれず、Thadonは続ける。回想に耽るように。




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「そうです、あの情熱の時間。禁じられてるが故に、熱くぅ、そして激しい…」
口元にいやらしい笑みを浮かべ、ねっとりとした口調で一言一言吐き出す。
まぁ、つまり…。そーゆー事について話しているのだろう。

そしてどうやら、領主様のお相手は特別らしい。
「禁じられている…?」

聞いているのかいないのか、Thadonはニチャニチャと笑っている。
「うぅん…今もきっとぉ…Dementiaの自分の部屋にいるでしょうねぇ。
 情熱は自己防衛には適さないのですがねぇ。」

「Dementia?一体誰なのです?」

「ご存じない?相変わらず君は変わっていますねぇ。
 まるで何も起こっていないかのようにぃ、喜びもぉ、苦しみもぉ、すべてしまいこまれたのですねぇ。
 いいですかぁ。君はFelldewを食べ、蟲になる必要があるのですよぉ。そう、蟲に、身体の中からねぇ。
 うぅ、頭痛がします…」

いい加減、何の話をしてるのかわからない。
どうやらManiaの領主様と成立する会話を続けるにはスキルが足りないようだ。おそらく一生無理だろう。

兎にも角にも、やることは把握した。要するに聖杯をとってくればいいわけだ。
Felldewとやらを食べるとか言っていたのが気になるが…。
ThadonはDementia側の人間とも関わりがあるようだし、向こうで情報収集してみよう。
すでに私の事など眼中にないだろうが、一応挨拶をしてManiaの宮殿から出た。



Dementiaの宮殿で、Sylの付き人の一人であるKithlanと出くわした。
彼に話を聞いてみようとしたが、どうやら彼は私の事が嫌いらしい。「どっかいっちまえ!」と一蹴された。
こういう人間から情報を聞き出すには、金を掴ませるのが早い。
が、私にはとっておきがある。『上目遣いでおねだり』だ。


ぽわーん。


おねだり光線に当てられたKithlanは、渋々ながら会話に応じてくれた。
Thadonのこと、Chaliceのこと、Felldewのこと、とにかく聞いてみた。




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「あぁん?おまえ、何も知らないのか。
 いいか、Felldewってのはこの島に住む『Elytram』っつー蟲が分泌する物質だ。
 そいつはヤクだ。文字通り死ぬほどキマっちまう幻覚作用を引き起こす。
 その幻覚作用を残して毒を中和するのに、聖杯を使うってわけだ。
 Maniaのバカ殿は、ギリギリまでにょびてから寸でのところで浄化する…そんなイカれた遊びに夢中なのさ」

な、なんですと?
テーマ : Oblivion    ジャンル : ゲーム

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