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グリーン、ゴー!

”了解したからその方針でいく”


ガクブル島旅日記その10

て、出口はこちらでございます」
青白おじさんの誘導に従い、通路をてくてくと歩いていく。
ご褒美に貰った剣は綺麗だけど重いから背中に担ぐことにした。お気に入りのエルヴンダガーもあるしね。
少し広い空間に出た。奥に下り階段が見える。

「それでは、お気をつけてお帰りくださいませ」
おじさんが深々とお辞儀をしたので、こちらも釣られてお辞儀をしてしまった。
「あっ、どうもありがとうございました」
おじさんに別れを告げ、下り階段に向かおうとすると、ガチャガチャという音が聞こえてきた。
これは…重装備の人が走ってる時に鎧が揺れて鳴る音…かな?
階段の方から、鈍く重い音が複数重なって聞こえてくる。なんか…結構近い?

「これ、何の音ですかね…?誰かがこっちに向かってきてる感じが…」
おじさんのほうを振り向きながら問いかける。

柔和なおじさんの顔が歪んでいた。驚愕と恐怖の入り混じったような。

初めて見るその表情に、少し戸惑いながらも話しかけた。
「お、おじさん、ど…どうしたんですか?」

その時だった。おじさんがカッと目を見開き叫んだ。

「危ないッ!後ろです!!」

その言葉を聞き終わる前に、私はダガーを抜いて振り返っていた。



 
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「ぅあッ!」
銀色の光が私をなぎ払う。反射的に構えたダガーは、その光に触れて弾き飛ばされてしまった。
右手に衝撃が走り、身体が少しよろめいた。ちょっと情けない声が出た。恥ずかしい。

銀色の鎧を全身に纏った戦士がそこにいた。顔はヘルメットで覆われていて感情は読み取れない。
右手に持った剣が、淀んだ光を反射している。さっきの攻撃はこれだったのか。

「Order…!」
後ろでおじさんの搾り出すような声が聞こえた。

わんこが飛び掛った。力強い跳躍で銀の戦士にぶつかる。予想外の攻撃によろめく戦士。
体当たりで跳ね返った身体を空中で回転させ、軽やかに着地するわんこ。全身の毛を逆立て鋭く睨む。
私は背中の剣を抜いた。大丈夫。重いけど、片手で使えそうだ。
銀の戦士が両手で剣を握り直し、わんこを狙って勢い良く振り下ろす。
それを軽やかなジャンプで避けるわんこ。
『白野威の反射神経』の前には、大振りの攻撃など真夏に食べる餅入りカレーうどんのようなものだ。
叩きつけられた剣が床のタイルを派手に砕く。その破片が飛び散る前に、私は一直線に駆け抜けた。

戦士が体勢を直す前に、私は手に持っていたそれを渾身の力で叩き付けた。
金属同士がぶつかる高い音が室内に響くと、剣に封じ込められていた魔力が発現する。
切っ先から冷気が迸り、銀の鎧にぶつかっては白い爆発を起こす。氷のエンチャントだ。
氷の爆発は強力で、重々しい戦士の身体を吹き飛ばした。
勢い良く壁にぶつかると、戦士はそのまま動かなくなった。

思わず、握った剣を見つめる。
「こ、これ凄い…」






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「わんっ!」
わんこが吼えたので顔をあげると、銀の塊が二つ、こちらに向かってきていた。まだいたのか!
私は剣を両手に持ち直した。

わんこが空間を縦横無尽に駆け巡る。その動きは、さながら白い稲妻のようだった。かっこいい…!
翻弄された戦士の攻撃が空を切る中、私は助走をつけて手前の銀塊に飛び掛った。
勢いをつけて振り下ろした剣は、眼前の敵の左肩をえぐる。
そこに、例のエンチャントが発動する。剣と肩当の隙間は刺さる様な冷たい光で溢れ、衝撃を起こす。
思い切り地面に叩きつけられ、小さくバウンドする銀の鎧。手応えは十分だった。最後の一体に目を向ける。

ちょうど、わんこと挟み撃ちをする形になっていた。
わんこの体当たりが顔面に炸裂すると、戦士は後ろによろける。
つまり、私のほうに倒れそうになっているわけだ。これはホームランのチャンス。
力を込めて、無防備な後頭部にフルスイングをお見舞いした。
冷気が爆発すると、今度はわんこ側に叩きつけられる戦士。倒れた衝撃でタイルが砕け散る。


三体とも、倒した。
「…ぷはぁー」
緊張が解けて、その場にぺたんと尻餅を着く。大きくため息が出た。怖かった…。
そんな私に、わんこがしっぽを振って走り寄ってくる。
「ありがとわんこ、ホントに助かったわ…」
左手でわんこの頭をわしゃわしゃとやると、嬉しそうに目を細めた。今夜は牛肉だ。





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「実に見事でした。流れるように三体を撃破したあの動きは、美しさすら携えておりました。
 お怪我はございませんか?」
おじさんが差し伸べてくれた手を借りて、よいしょと立ち上がった。くっ、油断するとよいしょと言ってしまう…!
そんなことを考えながら、私は引きつった笑顔を作って答えた。
「あはは、なんとか無事です…。あたしも…わんこも…」

おじさんは安堵の表情を浮かべた。が、すぐに厳しい顔つきに戻った。
「Orderが復活してしまいました。一刻も早く城にお戻りください。
 そして、シェオゴラス様にこの事をお伝えください」

「Order…。あいつらを知っているんですか?」

「ええ。ですが今は説明している時間がございません。申し訳ありません。
 とにかく、彼らの出現は非常によろしくないという事でございます。」

どうにも引っかかるが、とにかく城に帰ったほうがよさそうだ。
「うー、わかりました。では戻りますね。色々とありがとうございました」

「道中、お気をつけくださいませ。おそらく、この島の至るところに彼らが出現しているはず…」










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城に着く頃には、すっかり夜が更けていた。私は苛立っていた。
「来て早々パシリにされて、楽しくないショーの演出やらされて、おまけに本気で襲われて…
 あの爺様にガツンと言ってやるんだから…!」


城の扉の前に立つ。
蹴り破るかのような勢いで扉を開けようとしたが、ホントに壊しちゃったら大変なので普通に開けた。
「戻りました!話があるんですけど!!」





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「申し訳ありませんが、シェオゴラス様は自室に戻られてしまいました。
 つい先ほどまで王座で『一人じゃんけん』に興じておられたのですが、
 どうしても左手が勝てないことに腹を立ててお休みになりました。」


(#^ω^)ビキビキ…


「あの、なんかOrderっていう銀ぴかの集団に襲われたんですけど!なんなんですかあれ!」

執事の眉が、ぴくりと動いた。
「Knights of Order…ですか…。そうですか…。GreyMarchが始まり、Jyggalagが姿を…」

「…新しい単語を出す前にOrderの説明をしてもらいたいのですが…」

執事がにこやかに言う。
「シェオゴラス様から伝言を頂戴しております。オホン…。
 『その説明については今度ね。とりあえず先にこの領域(Realm)のことを知っておいて貰いたいから
 ManiaとDementiaの領主に会ってきて。よろぴく☆』…との事です」

「……」
―さすがのです子もこれには閉口っ・・・!

と、先ほどの単語で一つ気になったものがあった。Jyggalagだ。
「あれ…ジグ・ラグ…ジグラッグ…?それってDeadric Princeの一人でしたよね…?
 歴史の授業…じゃないな。ゼッタイ覚えてないもん。えーとなんだろ…。あ、わかった!
 地上じゃ誰も見たことなくて、なんかの歴史書の1ページに名前だけがちょろっと書いてある神様だ!
 『Ob-Ob』の百不思議特集に書いてあった!」

「左様でございます。Knights of Orderの指導者であり、Daedric Prince of Orderでもあります。
 Jyggalagがもたらすのは、時代の終焉。シェオゴラス様の領域を侵略し、滅ぼします。
 時代の終わりが来ることを、GreyMarchと呼ぶのです」

…終焉?時代の終わり?何を言ってるのかわからない…。GreyMarch…?

「あの、よくわからないのですが…」

執事は笑顔を崩さない。
「ですから、今は理解しなくて良いのです。近いうちに、貴女はそれらに対峙するでしょう」

ふーむ。またしてもハッキリしないまま話を区切られてしまった。
まぁしかし、シェオ爺とジグ様が非常に仲が悪いことはなんとなく理解した。
シェオ爺の領土をジグ様がKnights of Orderを用いて侵略してるって事だろうな。
Madnessの王子と秩序の王子が仲良しなわけないもんね。
それにしても、秩序の割には侵略か。イメージとしては逆な感じだけど…。
…あれ?この島って…異界の王子が管理してるの…?


…まぁ、それはひとまず置いておこう。まだやらなきゃいけないことがあるようだ。
「えーっと…二つの領域の領主に会う、というのは…」

「はい。ご存知の通りこの城はここ、王座の間を中心に二つに分かれております。
 それぞれManiaとDementiaの領主の宮殿があり、領主たちはそこで政務を勤めております」

…狂気の島で、政治ねぇ。なんだか、この島は常識から外れたトコが多すぎてにわかには信じられない。
けど黙って聞くことにした。

「シェオゴラス様は、貴女にこの領域の理解を更に深めて欲しいとお考えになられました。
 そこで、この『領域』をよく知る領主たちに会い、話し、学んで欲しいのです」


『学べ』か…。確かに、私はこの島のことをほとんど知らない。
普通のリゾートアイランドかと思ってたけど、どうもそういう世界じゃないみたいだし。
しかも、本気で襲ってくるやっかいな騎士団までセットだ。サプライズの度が過ぎる。
本気でかからないと命に関わる。もう観光気分は終わりだ。
おまけに、この島は非常に大変な事になってる。
変革期が訪れたのだ。
偶然か、はたまた運命か。その大変な出来事の渦中に、私がいる。
一度そんな風に考えてしまうと、私はもう止まらない。
身体が熱くなる。脳が、心臓が、指の先が、果て無き冒険スピリッツに支配されていくのがわかる。
何が起こっているんだろう…。どこまでいけるんだろう…。ワクワクする。
見たい。知りたい。試したい。私はもう止まらない!

「わかりました!あたし、なんか燃えてきました!」

執事が満面の笑みを浮かべる。
「いやはや、若い方はそうでなければ…。シェオゴラス様は、総て知っていたのかもしれませんな。
 二人の領主が貴女をお待ちしております。
 王座に向いている貴女から見て左手がMania領、右手がDementia領となっております」

ちょっと考えた後、私はDementiaの領主に会うことにした。
少し影のある女性らしい。きっとおしとやかで、落ち着いていて、綺麗な人なんだろうな。
自分も大人になったら、そういう人になりたいと思っている…。
今は…やりたいことがたくさんあるから、これでもいい。そういうものだろう。きっと。

そんなことを考えながらDementia領の宮殿に入る。
王座に女性が座っていて、その横に女性、男性が一人ずつ立っている。二人はお付きの人かな?
ちょっと緊張しながら王座に近づく。
そんな私を見て、女領主が口を開いた。彼女のほうから話しかけてきたのだ。




















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   :∧_∧:  
  :(;゙゚'ω゚'):
これは、詐欺だろ…

口に出してしまったかはわからないが、冒険スピリッツが急激に萎えていったのは確かだった。
私の大人のイメージを返せ。いや返せっていうかあげたい。差し上げたい。
テーマ : Oblivion    ジャンル : ゲーム

Comments

 
ネオク銀行のアデラじゃん
 
首ポロリもあるよ

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